ワインとひと言で言っても、その種類はさまざま。
ここでは、主なワインの種類を4種類紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください。
主なワインの種類4つ
私達はワインというと、シンプルな辛口ワインを想像します。確かに、ワインのほとんどがこのタイプなのですが、実はさまざまな種類があり、それぞれに個性があるため勉強しておいて損はありません。
その種類は主にこの4つです。
- スティルワイン
- スパークリングワイン
- フォーティファイドワイン
- フレーバードワイン
これらを理解することで、よりワインの世界が深まり、広まって行くはずです。ひとつずつ詳しくチェックしていってみましょう。
赤・白などいわゆる普通のワイン「スティルワイン」
私たちが普段、楽しんでいる種類のワインの多くがこのスティルワインです。辛口ワインがほとんどですが、甘口のワインであってもこのスティルワインに分類されています。
まず、スティルワインの定義ですが、発泡性が無いことです。とはいえ、多少醸造過程で発泡が残った状態で出荷されますが、20℃で1気圧以下など、微発泡と呼べるレベルでない場合はすべてスティルワインとなります。
「静かな」という意味を持ってるスティルという語句が使われているように、発泡性の無い静かなワインということで頭に入れておくと良いでしょう。
ただし、それらは広義の意味であり、中にはスティルワインでありながらほかのワインと呼ばれることもあります。それが、後述するフォーティファイドワインやフレーバードワインです。
また、同じスティルワインであっても、赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン、オレンジワインなどさまざまなジャンルが存在しています。
「普段どんなワインを飲んでいるのか?」と聞かれて「スティルワイン」と答える方は少ないと思いますので、これは広義な意味を持った言葉として理解しておけば良いでしょう。
シャンパンなどの発泡ワイン「スパークリングワイン」
スティルワインが静かなワインであれば、発泡性のあるワインはご存知「スパークリングワイン」と呼ばれます。しかし、発泡性があれば全てがスパークリングワインである、ということでも無いので注意が必要です。
例えば、先ほどお伝えしたように20℃で1気圧など、非常に繊細な発泡性を持っている場合は微発泡ワインとなり、国によって定義の仕方は違えど、厳密にいうスパークリングワインではありません。
また、スパークリングワインと言ってもその製法もさまざまで、瓶内二次発酵であったり、タンク内二次発酵、炭酸ガスを注入するものなどがあります。
日本人にもファンが多い、「シャンパン」というスパークリングワインがありますが、あれはフランス・シャンパーニュ地方の定められたブドウ、醸造法などで造られている、原産地が保護されているブランド銘柄となります。
つまり、これと同様の製品を別の国で造っても、シャンパーニュという名前は使えないわけです。
そのほか、スペインのカバやイタリアのフランチャコルタ、スプマンテ、ドイツンゼクト、など国によって呼び名が違ってきます。広義の意味ではスパークリングワインですが、そこにカテゴリも多く存在していることを覚えておきましょう。
ブランデーなどを加えて作る「フォーティファイドワイン」
日本語で酒精強化ワインと呼ばれているのが、フォーティファイドワイン。
これは、醸造過程でブランデーなどのアルコールを添加して発酵をストップさせ、高アルコール状態にして保存が利くように造られているワインです。
前述したように、これもスティルワインと言えばスティルワインですが、酒精強化が行われていることで、フォーティファイドワインと呼ばれています。
基本的には保存が目的で造られていたワインですが、今では味わいの良さや生産者のスタイルによってさまざまな味わいのものが存在しています。
スペインのシェリー、ポルトガルのポートワインやマディラ、イタリアのマルサラなどが特に知られています。
製造方法もさまざまで、先にブランデーを入れるか、後で入れるか、甘みを残すか否かなど、そのやり方次第で味わいの表現の幅は無限大に広がる面白さを持っています。
日本ではまだまだ馴染みがありませんが、外国では食前酒や食後酒として楽しまれています。
風味を加えた「フレーバードワイン」
華やかな香りと独特の甘さを持つワインが、フレーバードワイン。普通のワインに、さまざまな果実やスパイス、リキュールなどを加えて造る混成酒がこのフレーバードワインになります。
デュボネにキールなど、食欲増進を狙って造られたものから、低質なワインや余ったワインを無駄にしないように果実で漬け込むサングリアなど、その目的は多岐に渡っています。
クリスマスになると日本でも良く見かける暖かいグリューヴァインは、ドイツで造られているフレーバードワインの一種です。
ワインを買うなら店舗と通販どっちがおすすめなのかを書いた記事もありますので、ワインを買うときはこちらを参考にすると良いです。